コラム・レポート
08年の干支「戊子」はすべての始まり(4)
【暮らしの中の仏教・言の葉集】2008年の「干支(えと)」はねずみ年である。年賀状でも、ねずみをモチーフにしたデザインが多く見られる。
「干支」というのは「十干十二支」の略で、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」という十干と、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」という十二支との組み合わせでできているのだ。
有名なものでは、甲子園球場のネーミングだろう。甲子の年である1924年(大正13年)に完成したので、この名がつけられた。2008年は、干支でいうと「戊子」である。音読みだと「ぼ・し」、訓読みだと「つちのえ・ね」となる。
「十干」は 植物が種から成長し、生い茂っていき、枯れながら次の世代の種を生じるという流れを表現している。甲は、亀の甲羅から来たもので、堅い殻に覆われた種の状態を示しているといわれる。
「戊」とは、「茂」に通じ、植物が元気に成長している「繁茂する」さまを示している。一方で、「戊」は「ほこ」を意味していて、刈り取ってすっきりさせるといった意味合いを持つ。
また、「子」は「了」と「一」との組み合わせえ、「終わり」と「始まり」、始末という意味だ。ものごとが始まるには、終わりがなくてはならない。中国の「漢書」では、種の中に新しい生命が宿る兆候をみせる状態を示す文字としている。
この「戊」と「子」があわさった2008年は、次なる成長にむけて、適切な間引きや刈り取りをして、向かうべき方向にエネルギーを注ぐ、という年なのだといえる。新たなスタートとして、仕事も、人生も、何のためにやるのか、何をすべきか、をきちんと明確に整理していくべきタイミングなのだ。
必要かどうかをきちんと判断して整理し、大事なことにエネルギーを集中することで、大きな力としていけば、弱いものでも強くなることができる。
これで思い浮かべるのが、2007年の夏の甲子園での佐賀北(佐賀県立佐賀北高校)の優勝だろう。彼らがなぜ優勝へとたどり着けたのか。
それは、佐賀県の強豪、佐賀商(佐賀県立佐賀商業高校)に並ぼうという明確な目標をもち、サッカー部と交代で使うグラウンドで、練習時間が限られた中での基礎体力作りに力を入れ、しかもわずかな予算で得た、道具や設備を大切にする心、仲間や親がともに手伝っている一体感、そして監督の明確なビジョンと選手たちとのコミュニケーションだ。これらは何も高校野球の世界だけではない。仕事の世界や生き方にも通じる内容である。
集中すべきものとそうでないものをきちんと見つめなおし、優先順位を明確にして、集中すべきところに徹底する。これが「戊子」の年を迎えるにあたっての、私の抱負でもあり、実際、2008年は事業の見直し、対外的な付き合いの見直しも考えている(【暮らしの中の仏教・言の葉集】はお仏壇のはせがわの社長、長谷川裕一さんが日常生活の中に根づいている仏教について話したことを元にまとめており、当分、毎月1回程度掲載します)。
お仏壇のはせがわ



