コラム・レポート
予備軍の日産はGTで2位、米でオフロードで活躍(49)
【モータースポーツを拡げろ!】これまでF1に参戦している、ホンダ、トヨタの動きをみてきたが、日本の大手自動車メーカーの一角であり、F1予備軍の日産自動車はどのようなモータースポーツ活動をしているのだろうか。
ユニークなのは、アメリカで行われているワールドシリーズオフロードレーシング(WSORR)だろう。アメリカではメジャーな、ピックアップトラックによる、舗装されていないコースを使ったレースだ。
開放型の荷台つき軽トラックが大きくなったマシン、というイメージか。マシン同士のぶつかりあいもあり、アメリカでは人気が高い大会でもある。ここで日産は4X4クラスに「タイタン」、ライトピックアップクラスに「フロンティア」を投入し、「フロンティア」を操ったチャド・ホードが最終戦で優勝を飾り、見事にシリーズ優勝を果たした。
一方、日本ではスーパーGTで活躍している。ワークス(自動車メーカー主体のチーム)である「ニスモ」(日産の子会社)や、他のプライベーターたちが、「フェアレディZ」を武器に、シリーズに挑んだ。
富士スピードウェイで11月に行われた最終戦(第9戦)で優勝すればシーズン優勝も可能であった、ニスモの2人のドライバー、ミハエル・クルムと松田次生(まつだ・つぎお)組(「モータル・オーテック(MOTUL AUTECH)Z」)は9位完走で、チーム部門でシーズン2位に食い込んだ。
市販車の「フーガ」のV8エンジンをレース用に開発して搭載し、日産系チーム総監督の柿元邦彦(かきもと・くにひこ)の指揮の下でチャンピオン奪還に挑んだが、一歩及ばなかった。
このスーパーGTでは、モーターショーで話題を呼んだ「GT-R」を2008年シーズンに投入することが決まっている。このチャレンジは目が離せない。
2010年にサッカーのワールドカップが行われる南アフリカの地では、砂漠を中心にしたオフロードレース選手権が行われている。日産は参戦した2001年以降、ドライバーズ選手権やマニュファクチャラーズ選手権でタイトルを獲得している。この2007シーズンも、見事、両タイトルをつかみとり、オフロードでの強さを見せ付けた。
ホンダやトヨタに比べて、フォーミュラの世界ではあまり力が入ってないように見える日産だが、20007年は若手育成プログラム「日産ドライバーズデベロッピングプログラム(NDDP)」によって、山本龍司(やまもと・りゅうじ)をフォーミュラ・ルノーUKに送り込んだ。
キミ・ライコネンやルイス・ハミルトンといったF1ドライバーを輩出した注目の選手権で、山本は最高位5位、総合で14位という結果でシーズンを終えた。
18歳でのイギリスの武者修行は、注目されるほどではなかったが、来期の取り組みに向けて、非常に楽しみとなる予感を与えてくれた(【モータースポーツを拡げろ!】はモータースポーツについて毎週末に掲載します。若手ライターの平本真樹さんが書いています)。
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